ED治療 EDのクスリが効かない

ED治療薬は、性欲や、持続時間、セックスの回数など、性機能全般を向上させる精力剤ではありません。バイアグラの仕組みは、血管の拡張を一時的(数時間程度)に最大化する血管拡張剤です、永遠の拡張ではありません。永遠に拡張させていたら、血圧は低下していき死後に近づきますよ。

もう少し説明すると、NO(一酸化窒素)によって分泌される血管拡張物質であるcGMP(環状グアノシン一リン酸)の働きを邪魔する(血管拡張を抑制する事で勃起を鎮める)PDE5という酵素の働きを抑制する事で、勃起し易い状態を作りだすとうのがED治療薬の仕組みです。逆に言えば、理論上はPDE5や血管とは関係が無い事による性機能の不調には、バイアグラは効果を発揮しないと考えられます。そう考えると、確かにED治療薬が効かないという男性が一定数いても不思議ではありませんね

ED治療薬の効果には、使用者の健康状態が大きく影響します。特に、糖尿病や、高血圧などの慢性疾患は、勃起不全を高めると同時に、ED治療薬の効果を減少させます。これらの病状に共通しているのが、血液循環の不良ですね。また、前立腺の手術などで陰茎の海綿体組織や、勃起神経が損傷を受けた場合も、ED治療薬の効果が得られないこともあります。気持ちや思い込み、仕事や私生活のストレス、不安もED治療薬に影響を及ぼします。

ED治療薬が効かない場合、薬の服用方法の見直しや、健康状態の改善が必要です。また、勃起しやすい健康状態には、テストステロンが関係しています

テストステロンとは男性ホルモンの一種で、勃起に重要な性的欲求や興奮のほかには、筋肉や骨、性器、体毛などの肉体的発達、ストレス耐性や認知機能の最適化など脳や精神的な部分にも影響します。テストステロンは簡単にいえば、身体と心を、より男性らしくするホルモンです。筋肉の発達や、脂肪燃焼、ストレス耐性強化、などに大きく貢献するホルモンです。

バイアグラは、血管を拡張する医薬品であるため、そもそものテストステロン値が低かったら、身体が性的に興奮しても、下半身に勃起するための信号を送れない状態下であるので、ED治療薬が効果を発揮しないのも当たり前です

テストステロン値が低下している男性の特徴は、①性欲が低い、②朝立ちの頻度が少ない、③睡眠時間が短い、④運動量が少ないと言われています。テストステロンは、若い頃は、毎日のように発生していた朝立ちとも関与しています。朝立ちは十分な量のテストステロンや、血管の状態が、健康な状態の時に発生します。そのため、朝立ちが無く、行為中に勃起しない場合は、血管やホルモン面など身体に原因がある器質性ED、朝立ちがあるのに行為中に立たない場合は緊張や不安など、精神的な要因による心因性EDの可能性が高いと、振り分ける事ができます。

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