ED治療 乳頭マッサージ
母性のホルモン:「オキシトシン」がオスの交尾行動を脊髄レベルで促進する新たな局所神経機構‘ボリューム伝達’を解明 - 国立大学法人 岡山大学
幸せホルモンとは喜びや楽しみ、やる気といった幸福感を与える物質です。 この幸せホルモンの代表的な物質は、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンがあります。
男性にもオキシトシンはあります。 オキシトシンは、別名 love hormone とも言われ、キス、ハグなどの際に分泌されます。オキシトシンの重要性は、他人との結びつきをもたらすホルモンでもあることです。 抱擁、手を触れ合うこと、または性行為は、脳内にオキシトシンをさらに分泌させます
オキシトシンは、乳児のお母さんの乳頭吸引する刺激により分泌が促進されます。男性に置き変えると、吸引だけでなく、吸引に似たような刺激、乳頭への揉捏や、牽引などの乳頭刺激でも分泌されるという研究もあります。これを当院では、治療内容にも取り入れて、積極的におこなっています
岡山大学はラットで、脳で合成される母性のホルモン「オキシトシン」が、哺乳類の脊髄に存在する勃起/射精専用回路を活性化させ、オスの交尾行動を促進させることを、ラットを用いた研究において明らかにしたと発表しています。また逆説でいくと、オキシトシンがオスの性機能センターを活性化すること、脊髄で局所的にオキシトシン作用を阻害すると、射精能が減衰することを突き止めました
オキシトシンは母子形成などに深く関わることはよく知られていますが、ペニス反射と勃起をコントロールしている脊髄内性機能センターを、脳内で合成されるオキシトシンが脊髄レベルではたらいて調節していることが分かってきています
これが、ED治療となると、オキシトシンが、ヒトにおける心因性の性機能障害の根本的な治療法の開発へもつながる可能性になります。オキシトシンが分泌されると、勃起などをコントロールする神経回路が活性化する相関関係が明らかになったことで、この幸せホルモンが、心因的、精神的な問題が原因となっているED治療のケースにあてはめることができます