ED治療 前立腺癌術後
前立腺癌の手術前に、こっそり、前立腺癌の主治医に、勃起神経を残して欲しいとお願いして、手術なさった方です。決まった相手や、この先の性交渉の可能性はなくても、朝勃ちや、勃起が自然に一生できなくなる体になるのが嫌だということでした
前立腺がんの治療で、手術をしなくてはならないが、勃起機能を維持するために、勃起に必要な最低限のものは残して欲しい、勃起機能の維持は、人によってはとても重要なものです
勃起には、神経と血管の2つが深く関わっています。まず、脳が性的興奮を覚えると、神経を伝って陰茎へと伝えられます。脳が性的興奮を得て、それが陰茎に伝わると、陰茎の海綿体につながる動脈血管が広がり、大量の血液が集まります。
海綿体はスポンジのように血液を吸収し、膨らみます。海綿体はやわらかい組織ですが、白膜という硬い膜に覆われています。白膜があることで、静脈は膨張する動脈に圧迫され塞がれてしまうため、血液が陰茎に留まり、硬さを維持することができます。これが勃起のしくみです。
前立腺がんの治療に伴い、勃起障害、勃起不全、EDを生じてしまう理由は、勃起神経は前立腺のそばを走行しています。外科手術では前立腺癌を除去する際に、勃起神経を切除したり傷つけたり。前立腺を放射線照射する場合にも、勃起神経はダメージを受けます。
がんが前立腺にとどまる限局的な前立腺がんは、がんを取り除けば転移がないので、生命予後が長く、患者の生活の質、QOLの重視が求められます。
前立腺がんは60歳代以上に多く見られるがんです。手術治療の場合、勃起神経を温存しているか否かは、その後の勃起機能の回復に大きく影響しますが、神経を残したからといって、以前のような勃起にならない方もいます。
前立腺の右側と左側の両方のすぐ外側には、勃起に欠かせない勃起神経が通っています。そのため、前立腺癌によって勃起神経にまで悪影響が及ぶとEDを引きこす可能性があります。
鍼による、残された勃起神経への刺激は、神経伝達を活性化し、陰茎への神経信号を強化します。 これにより、勃起の反応が向上し、勃起不全の改善に繋がります。