顔面痙攣
顔の筋肉が、勝手にぴくぴく動いてしまうと、人に会うのもおっくうになり辛いですよね。人間が、ほかの動物と大きく異なる特徴のひとつは、他人とのコミュニケーションにおいて、自分の感情を顔の表情で表すことができることだそうです
表情をつくるために、人間では顔面の表情筋というものが高度に発達しています。おでこの前頭筋や、目の周りの眼輪筋、頬の頬筋、口の周りの口輪筋などです。なんらかの問題によって、これらの表情筋が意思に反して動いてしまうと、大きなストレスになりますよね。また、ぴくぴくが重度の場合は、片目をつぶってしまったり、口元がひきつったりと、日常生活にも支障がでることがあります。
顔面けいれんの症状の特徴としては顔のぴくぴくには、いくつか病気の種類があります、顔面けいれん、眼瞼けいれん、眼瞼ミオキミア、チック、ジスキネジアなどがあります。これらの病気は、脳神経外科、眼窩、歯科、神経内科で診断されます、それぞれで原因も異なり、また動きのパターンも異なります。この患者さまは、すべての科をかかり、結局、これといった原因は見つかりませんでした。
顔面けいれんは、通常は片側だけに発生します(両側性は1%未満)。眼瞼けいれんは両側性に発生します。眼瞼ミオキミアと顔面けいれんの動きは、よく似ていますが、全く異なる病気です。眼瞼ミオキミアは、目の周りの筋肉にしかぴくつきが起こりません。それに対して顔面けいれんでは頬や口の周りにも発生します。顔面けいれんでも、初期には眼瞼にしか発生しない場合がありますが、経過とともに顔の片方の全体にまで出てくるようになります。
顔面けいれんの症状の特徴は、右か左の、どちらか一方だけに発生して、目の周りのみならず、頬や口の周りの筋肉に発生します。突然、ぴくぴくと動き出してしばらく続き、いつの間にか収まります。緊張やストレスで誘発され、重症化すると、寝ている間にもおこります。
顔面表情筋の動きを司る顔面神経に動脈や脳腫瘍が接触して、顔面神経の電気信号の伝達に異常をきたすと、誤った電気信号により顔の筋肉が収縮してしまう現象がおきます。これが、顔面けいれんの原因です。 三叉神経痛の発生原因とよく似ています。この2つの違いは、刺激されるのが、顔面神経か、三叉神経かという点です。
病院でお身体の異常が見当たらない場合は、ストレス性の顔面痙攣になります。ストレスがかかると、それがアクセルになり、血管に異常をきたし神経を圧迫して痙攣を誘発したり、またストレスがはずれると、痙攣が治まってきたり。病院で検査した、その日の検査画像がすべてではありません。ある程度、症状が進行して、はじめて、検査で数字や画像にでることも多々あります。妊娠だってそうでしょう。妊娠初期は検査薬でも分からないけど、妊娠している時は、妊娠していますからね。
この患者様は、鍼灸治療で改善しつつあります。治療院にいらっしゃらない時は、痙攣の流れとツボの位置で、置き針をしてもらっています。症状は寛解してきています