頭痛　緊張型頭痛

頭の周囲が締め付けられるように痛くなり、首筋から肩、背中にかけてのコリも感じる。仕事では長時間のパソコン作業もあり、週末には、家族の用事で長時間の車の運転もする。緊張が続くと、頭痛が悪化する気がする。普段から携帯電話の使用が多く、首の姿勢も悪くなりがちだと自覚している。頭から首筋、肩、背中にかけての筋肉に力が入っていると感じるとのことで来院。こうした症状は、緊張性頭痛に多く見られます。緊張性頭痛は、男性に比べ、女性の発症が1.5倍程度多いとされています。特徴としては、後頭部を中心に両側がじんわり痛み、頭部が重苦しい感じや頭をベルトで締めつけられているような痛みがあります。首や肩のこりをともなうことが多く、通常は吐き気を感じることは少ないです。仕事や家庭のストレスが原因となるため、大人の発症が最も多いとされていましたが、スマートフォンの普及に伴い、小・中学生でも発症します。心身へのストレスで、頸部や頭周りの筋肉にある血管が収縮、疼痛を起こすと考えられています。筋肉は同姿勢を続けると、緊張が続いて、血流が悪化し、血液中の赤血球が運ぶはずの酸素や栄養素の不足になったり、血流に乗るはずの疲労物質の排出が妨げられてしまい、血管が収縮して神経を刺激して痛みが生じます。また、スマートフォンでのうつむきや、下向きの姿勢が続くと、頭が重くなり、首筋・肩・背中の筋肉はそれを支えるため疲労が蓄積します。また、重いものを抱えたり、寒い場所にいる時間が長いと、首筋から肩、背中に大きな負荷がかかります。肉体面だでなく、精神的なストレスは自律神経に影響して、血管を収縮させ、緊張型頭痛を引き起こしやいとされています。鍼灸治療では頭、首、背中、腰の筋肉の緊張を緩和する治療を行います。灸治療では温めて血行を改善させて痛みを緩和に導きます。緊張性頭痛の主な原因は精神的なストレスと身体的ストレスなので、鍼灸治療では、ストレスに関するツボを取穴して施術して、心身のリラクゼーション効果を高めます。緊張した頭のまわりの筋肉や、頚、肩のまわりの筋肉をほぐして、頭痛の症状を緩和していきます。