自律神経調節

お灸は知っているが、本当に効果があるのか疑問に思われる方も少なくないのではないでしょうか。昔からのイメージで、お灸は熱い、痕が残る、といった悪い印象を持っている方もいるかもしれません。しかし、お灸の効果は科学的にも証明されつつあり、現在では、心地よい温熱刺激のお灸が主流で、身体に痕が残ることもありません。一般的に、お灸には次のような効果があると言われています。

●血流改善・痛みの緩和
温熱刺激により周囲の毛細血管が拡がり、血管を流れる血流量が増加することによって血液循環の改善に作用します。また、温熱効果によって血管が収縮・拡張することによって局所の充血やうっ血を調整し、炎症をやわらげる効果もあります。

●免疫・代謝機能の向上
温熱刺激を与えることで、サイトカインが分泌され、白血球が活性化されることから、免疫力が向上すると考えられています。また、皮膚の下にある筋肉や血管、リンパ節が刺激されることで細胞が活性化し、免疫作用がアップします。リンパの流れが改善されるため、むくみの解消にもつながります。また、熱刺激によるダメージを受けた細胞が修復する際に、ヒートショックプロテインというタンパクが分泌され、免疫細胞の働きを強化するとされています。

●自律神経を整える
東洋医学では、皮膚表面と内臓を結ぶ情報伝達系のルートを経絡といい、その上の特定の場所を経穴(ツボ)と呼びます。その中には自律神経を整えるための胃や腸のツボがあります。これらのツボをお灸で刺激することにより、胃腸の活動が活性化され、結果として自律神経を整える事が期待できます

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