腰痛 電気鍼
30代男性。ゲームクリエーター。主訴は慢性腰痛。趣味は釣り。治療は3回行い、2回目から電気鍼を導入。痛かった腰の痛みが軽減され、腰が軽くなった気がするとの事。三連休で、今日は温泉に行くそうで改善して良かったです。
電気鍼は、施術したい部位に鍼を刺し、電極をつないでから機械で低周波電気を流す施術法です。本来、人間の身体には生体電流という弱い電流が流れていて、血管や心臓を動かして身体の機能を維持しています。
通常の鍼治療は、身体に鍼を刺すことで、血行を促進して症状の改善をします。電気鍼は、さらに微弱電流を流すことで、筋肉により効果的にアプローチできます。電気鍼は、通常のマッサージでは届かない、深部組織にまで、アプローチできる施術法です。
電気鍼と聞くと、⚡ビリビリ⚡ビリビリ⚡刑務所の処刑電流さながら、 死刑囚専用の電気椅子を思い浮かべる方もいっしゃるかもしれませんが、実際のところ、電気鍼の施術は、イタ気持ち良い程度と感じる方が多いです。
電気鍼の感覚としては、トントントントンと一定のリズムで、損傷した筋肉に優しくアプローチしていきます。電気鍼に使用する鍼は非常に細いため、鍼を刺すときの痛みや刺激を強く感じる方は少ないです 。また、電気鍼では電流の強さは細かく調節が可能です。電気鍼の刺激の感じ方には個人差があるので、患者さんが心地よく感じる刺激を教えて頂きながら、強さを調整しています。
電気鍼では、慢性的に凝っている筋肉に電流を流すことで、筋肉の疲労を緩和する効果が期待できます。患部に鍼を刺して、10分程度通電します。身体の深い部分にある筋肉の緊張を和らげ、可動域を向上させる効果もあります。電気鍼の施術は、腰痛、肩こり、ぎっくり腰など、強い痛みのほかに、関節などの可動域の制限がある場合もおすすめです。
電気鍼の施術では、より効果的に血流促進もできます。血流が悪い部分の筋肉は、必要以上に緊張して硬く凝り固まっていることが多いです。患部に鍼通電して血流を促進させて、損傷した部位の疲労物質や老廃物を、血行に乗せて流していきます。それゆえに、血流の促進は筋肉疲労の回復にもつながるので、何となく疲れが取れないという方にもいいですね。患部周辺の血行不良による、むくみや冷えにも効果があります。
また電気鍼は、神経から来る痛みを緩和させる効果もあります。すべての筋肉には神経が通っていて、電気鍼では、痛みの患部に通電させて、筋肉の働きを司る神経を興奮させます。結果、脳が感じている痛みの信号を抑制し、患部のつらい痛みを和らげていきます。説明がわかりづらいかもしれませんが、指先を切ると痛いですが、指が痛いと感じているわけではありません。痛みの信号が神経を通じての脳に伝わり、脳がこれを認識することで痛みを感じます。 つまり、痛みと痛みの改善は脳で感じているんですよね。