眉間のシワ
携帯を見ていたり考え事をしているとき、つい眉間にシワを寄せてしまう人がいます。眉間のシワは、気づかないうちに固定され、くっきりと深く刻まれてしまうことがあります。眉間にシワがあると、不機嫌そうに見えたり老けた印象なったり、ネガティブなイメージになりがちです。眉間のシワと関係があるのは、表情筋です。表情筋の中でも、眉間の縦ジワに影響するのが皺眉筋(しゅうびきん)です。これは、眉をひそめて、しかめっ面をするときに使われる筋肉で、眉頭周辺の皮膚を中央へ寄せて眉間にシワを作ります。また、鼻の付け根、眉間あたりに横ジワを作るのが、鼻の根元にある鼻根筋(びこんきん)です。これらの筋肉は、肌のハリなども関係して、眉間にシワやを作ります。睡眠中でも、無意識に眉をひそめてしまう癖や、パソコンや携帯の画面を凝視したりすると目を酷使してしまい、眉間のシワができる要因になります。本来なら、眉をひそめて一時的にシワができたとしても、表情を元に戻せば、シワも消えます。しかし、加齢とともに、肌の弾力や柔軟性が失われて、皮膚が折りたたまれたり、皮膚がよれたして、目立つシワとなり、定着していきます。肌の弾力やハリの維持に欠かせないコラーゲンやエラスチンは、加齢や乾燥、紫外線ダメージなどによって、徐々に劣化していきます。さらに表情筋の衰えも相まって、肌がたるんで皮膚が寄り、眉間の深いシワへとつながってしまいます。鍼灸治療としては、眉間のしわに直接鍼を打ち、真皮層やさらにその下の皮下組織に繊細な傷をつけます。すると肌の修復機能は活性化し、この修復の過程でコラーゲン、エラスチン等の生成が促され皮下組織が健康な状態に戻り、シワが改善されていきます。
。