痔の治療

肛門の3大疾患としては、痔核、痔瘻、裂肛があります。痔核が発生する原因として、静脈瘤説として、肛門管の痔静脈叢の静脈瘤の存在や、肛門管の粘膜下組織が伸びて外に飛び出したという考え方があります。痔核は徐々に大きくなり、怒責時に肛門の外に脱出すると考えられています。痔核の症状は、出血、脱出、腫脹、分泌物、痛み、痒みなどです。痔核からの出血の色は鮮紅色になります。鍼灸治療において痔の治療は、出血などの局所の血流障害を改善します。今症例では温める療法を取っています。ストレスや身体の不調から便秘になり、排便で長時間いきんだりすると痔核組織が少しずつ伸ばされ、うっ血してきます。これが悪化していくと、出血を繰り返したり、排便時に脱出するようになります。鍼灸治療には、自律神経の調整・リラクゼーション効果もあり、ストレスを取り除きながら全体的に治療していきます。お灸で肛門周辺の毛細血管の血流障害などを温めて改善していきます。痔静脈叢は細く血流が滞りやすく、また位置的に骨盤内にあるので腹圧や妊娠中など、負荷がかかりやすいことが便秘の原因にもなります。排便、排泄は、自律神経が深く関わっていますので、ストレスを軽減して局所を温めて血行を促進して症状の改善をめざします。東洋医学では、便秘は秘結と言われます。気虚による伝導作用の低下、血虚による滋潤作用低下、胃腸の熱による津液の損傷などで起こるとされます。

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