捻挫後 痛み・違和感が残る
足関節捻挫の後に違和感や痛みが残ることがあります。痛みの原因として、捻挫後に、靭帯が緩んで癒合したりすると、足関節の前後方向や回旋方向に、不安定性を生じるようになります。そうなると足関節に痛みを生ます。動作時だけでなく、しゃがみこみ動作などでも、足関節に急に痛みが生じたり、運動後に足関節が腫れぼったく痛みがでることもあります。このような足関節の不安定性は、 レントゲンやMRIなどの画像検査では、原因が判明できない、所見が十分に得られないこともあります。鍼灸は、身体における病気やケガを自分で治す自然治癒力や、外から入ってくる病原体から身を守る免疫力を利用して、治療をします。鍼で、皮膚や筋肉に目には見えない微細な傷や小さな火傷を作り、血管を拡張させて酸素や栄養をたくさん含んだ新鮮な血液を呼び込んで、新陳代謝を高めたり、異物と戦う白血球を呼び寄せて傷付いた部位から感染することを防いだりします。筋肉の血液循環を改善して、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用も持っています。また傷害を負った部位の修復を促進したり、自律神経に働きかけ、血管の調節をしたり臓器の働きを改善します。その結果、血圧が調節されたり、ホルモンバランスが整えられたり、免疫系が活性化して、疼痛や違和感などの症状に対する軽減が期待できます。