寒い日に腰が痛い
冷えからくる腰痛の原因は、気温が下がる事で、血液循環が低下、骨盤周りの筋肉が硬くなり、腰の血行不良により、疲労物質・老廃物がたまり、筋の緊張、コリやハリをおこし、筋肉・筋膜に痛みがでることが原因です。痛みなどの刺激を伝えるには末梢神経である知覚神経です。私たちの体の全身に張り巡らされています。体の末端部へ伸びていく末梢神経は、体の内部から筋肉と筋肉の間を通って伸びていくものがあります。これを皮神経と言います。筋肉と筋肉の細い隙間を通るので、筋肉の状態により影響をうけやすくなります。冬になり、寒くなると、体が縮こまり、硬くなっていきます。すると、筋肉と筋肉の細い隙間を通っている皮神経は、挟まれてしまい、圧迫を受けます。寒さで筋肉が硬直し、間に挟まれた皮神経は圧迫され、ダメージを受けると、痛みなどの刺激が起こり、肩こり・腰痛・神経痛を起こしやすくなります。また、血管についても、冬の寒さで身体が冷えてくると、人体は身体を守るために血管を縮めて血流を減らし、血流を内臓に集める傾向があります。そのため寒さで身体を動かさないでいると、筋肉に回る血流が低下します。そのような状態で急に腰を動かそうとしてもすぐに伸びず、痛みが発症することになります。また、寒いからと動かず、筋肉は使わないでいると、次第に筋繊維が細くなり筋力が低下します。また年齢が進むにつれて筋力が弱りやすくなります。こうなると、腰の筋肉が徐々に弱まり、通常では痛くならない動作でも痛みがでることがあります。冷え腰痛の予防や改善には、まず身体を冷やさないことが大切です。今回は、箱灸で、じんわりと腰を温めることで、症状を改善しています。