変形性股関節症

変形性股関節症とは、股関節の軟骨がすり減り、その結果として関節が正常に機能しなくなる病気です。 年齢と共に発症しやすくなるため、高齢者に多く見られますが、若い人でも発症することがあります。 関節の軟骨がすり減る原因には、長年の使用による自然な摩耗、過度な体重、激しいスポーツ活動、遺伝などが考えられます。
鍼灸治療は変形性膝関節症に対する療法として、血液循環の改善により、痛みからの疼痛緩和、可動域の向上、筋肉の緊張緩和に効果があります。股関節にお灸をすると、血液循環が改善され、硬く筋肉がリラックスします、股関節を支える筋肉がゆるむと、股関節の動きがスムーズになります、股関節を支える筋肉のリラックスにより骨盤、股関節のゆがみが改善します。
しかし、鍼灸はあくまでも変形性股関節症の痛みや炎症を和らげる治療法です。痛みが和らいでも、激しい運動や無理な動作は避けましょう。変形性股関節症は、軟骨がすり減って変形している状態なので、無理な運動や負荷をかけると症状が悪化してしまう可能性があります。すり減った軟骨は元には戻りません。鍼灸治療の効果を維持し、症状の悪化を防ぐためには、治療後も無理せず股関節をいたわるように生活するのが適切です。