ストレス性 腰痛
腰痛になるような事は、なにも起きていないのに、慢性的に腰痛を感じるということで来院。来年に国家試験を控えている事と、コロナ、オミクロンでの予想不測な事態も永遠と続いていて、肉体的には疲れてはいないはずだが、腰辺りが張っている感じがして疲労感があるとのこと。このような場合は、ストレス性腰痛の可能性が高くなります。医療機関にかかっても、骨性の問題でも、筋の損傷でも、内臓疾患でもなく、原因がはっきりしないまま、腰痛が続いているケースです。ストレスにより、体に負担がかかると身体にさまざまな症状がでます。ストレスによってからだは、硬直したり、過緊張状態を引き起こし、さらに過度なストレスが続くと交感神経優位となり、筋肉内では血流が滞りがちになり、血行不良となります。そのため、筋肉が凝っているように感じたり、体内から痛みに似た発痛物質が出たりします。体が弱ると、また脳神経でも痛みをより敏感になり少しの刺激でも痛みを伴いやすくなります。鍼灸治療としてはストレスに有効なツボとして、腰の「腎兪」を取穴しました。西洋医学では腎臓の上に小さな臓器、副腎があります。副にはコルチゾールと呼ばれる抗ストレスホルモンがあります。今症例では、腰あるツボ、腎兪に鍼灸治療を施行し、腎臓に刺激を入れて副腎にあるコルチゾールにもアプローチする目的で施術いたしました。東洋医学では腎兪は気を補充する所になり、元気の素になる所です。腎兪、また、腎兪の前後のツボに治療を加えて、体のバランスを整えています。