むずむず症候群
脚にむずむずするなどの不快感が起こる病気をレストレスレッグス症候群といいます。一般には、むずむず症候群と呼ばれています。むずむず脚症候群は、特に60~70歳代に多く、女性に多くみられます。むずむず脚症候群では、足が虫を這うような感覚があったり、ほてり、かゆみ、痛みなどの症状がでます。かゆには表面ではなく、足の中がかゆくなります。これらのあしの不快感があらわれると、あしを動かしたいという強い欲求が起こり、じっとしていられなくなります。あしの不快感は、同じ姿勢で座り続けているときや、寝ているときなどの安静時にあらわれたり、強くなったりします。症状の原因は、いまのところはっきりとはわかっていませんが、脳の神経伝達物質であるドーパミン機能障害が関係しているとされています。また鉄不足がむずむず脚症候群の原因と言われています。ドパミンをつくるのには鉄が必要なため、鉄が不足するとドパミンの量が減少します。ドパミンは、人間が手や足を動かしたり、いろいろな運動をする際、機械の潤滑油のように円滑に進むための働きをします。家族に発症した人がいると起こりやすいとされています。患者さんのおよそ半数には遺伝的な体質が関係していると考えられます。他の原因としては鉄欠乏性貧血やパーキンソン病、慢性腎不全、糖尿病、妊娠している人などで起こります。むずむず脚症候群の場合、そのむずむずという病名にもあるように、脚の深い部分にむずむず、ジリジリなどの不快感が症状として現れます。脚をかいたとしても不快な症状がおさまることはありません。かゆみは就寝時に症状がでます。そのため、むずむず脚症候群で不眠障害に苦しんでいる人も多いです。このかゆみ症状は、足を動かすと一時的に治ります。しかし、眠ろうとした時に再びむずむず、ジリジリの不快感が出てきてしまいます。今症例では、むずむずした痒みによく効くツボとしして、百虫窩を用いています。百匹の虫はいるように体がむずむず痒みがある時に有効です。